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2022 iDeCo改正

こんにちは。所長の村井です。

 

今回はiDeCoについて書きたいと思います。

 

徐々に加入者が拡大しているiDeCo(個人型確定拠出年金)ですが、すでに約180万人が利用されています。

 

支払額(積立額)が全額所得控除となり、所得税と住民税が安くなるのが魅力ですよね。

 

既存の国民年金や厚生年金の上乗せとして、自分の責任で運用先を選定し、長期に渡って運用するものですが、2022年には下記のような改正がありました。

 

iDeCo加入可能年齢の拡大

〇従前 20~59歳 → 改正後 20~64歳

要するに60歳以降も5年間加入できるようになりました。ただし国民年金等を支払っていることが条件ですので、国民年金は支払わずiDeCoだけというような都合のいいようにはいきません。

 

 

企業型確定拠出年金とiDeCoの同時加入要件の緩和

〇従前 同時加入は一部の場合をのぞき”ほぼ”認められていなかった

 改正後 一定の要件のもと、基本的に同時加入が可能になる

従前の加入では足りないと思っていた方には朗報ですね。

 

 

受取開始年齢が75歳まで拡大

〇従前 65歳を基本として、60歳~70歳の間で繰上げ(繰下げ)支給可能

 改正後 65歳を基本として、60歳~75歳の間で繰上げ(繰下げ)支給可能

ただし通常の公的年金とは違い、支給を遅らせたからと言って受給金額が増えるものではありません。むしろ相場の変動によってさらに増えるか減るかはわかりませんし、遅らせた分だけ口座管理手数料等もかかってしまいます。ただ運用益が非課税というのは魅力です。

ただ他の年金と合算して納税しなければなりませんので、その兼ね合い等で75歳までは企業年金をもらい、それが切れたあとにiDeCoを受給するなどの調整が可能となります。退職金を分割でもらう方や他の共済をもらう方なども同様です。

 

 

当初は制度が使いにくく、口座管理手数料等も割高だという印象を持っていましたが、だんだん制度もこなれてきて使いやすくなってきたと感じています。

 

ただしiDeCoも投資の一種ですので、選ぶ商品によって当然に損も得もします。

商品のご検討はくれぐれも慎重になさってください。

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